リスクを理解することと許容することでは天と地の差がある
相場の世界で、玉を持つということはリスクをとるということだ。
これは万人の共通理解だと考えてよいだろう。
しかし、リスクを許容しているだろうか? リスクを理解することは簡単である。
リスクを許容するというのは、認識しているリスクに対策を打つことである。
人は、勝つか負けるか分からない(いわゆるランダム)なこと柄に対して、
楽観的な視点を持ちがちである。
そして負けると常に運のせいにしたがる。
その思考こそが期待値を下げている要因なのである。
リスクを許容するということは負けても勝っても、責任はすべて自分の行動にあると認識することなのである。
何事もそうだが、相場や運、人のせいにするのは簡単だ。
それらが、どうにかできものならそいつらのせいに思う存分するればいい。
自責に何もかもしてしまっては思考停止に陥ってしまう。
ただ、ランダムな事柄、自分がどうしようもない事柄に対してそのせいにするのはいかにも滑稽である。
世の中にはコントロールできないことと、できることの2つのみ存在する。
コントロールできないことを嘆き、できることを無視するのは簡単だが、
どちらが期待値が高いかは明々白々である。