「ストックデールの逆説」~楽観主義者と現実を直視しないことは違う~
「ストックデールの逆説」はご存じだろうか?
詳しくは↑のwikiを見るといい。
簡単にいうとストックデールは捕虜になり8年の時を経て、帰還したのである。
自分は助かるという確信を持っていた。
しかし、ストックデールが他の捕虜と違っていたのは「現実を直視していた」ことである。
基本的に人々は自分に不利益を被る現実を見ようとしない。
これは仕事の場でも、健康に関してもそうだ。自分の病気を知るのが嫌で病院に行こうとせず、気づいた時には手遅れになっている。
現実を見ずにいかにPDCAを回すことができようか?
ただ、現実をみて石橋をたたいて渡れと言っているわけではない。
自分の将来叶えたい夢に確信を持ちそれに加え、現実を直視し、次の手段を考えるのだ。
嫌な現実を知る。これはどの人にとってもつらいことだろう。
圧倒的大多数はできていない。自分の都合の良い現実だけ見ていれば人生は楽である。
自分が嫌だと思ったことは大抵他人も嫌なのである。ただ、それに価値があるのは明白である。
嫌なことほど受け入れるべきで、聞きたくないことほど聞くべきで。
最も言いにくいことほど、言うべきことなのである。
これを意識するのとしないのでは天と地の差もある。
楽な人生を歩みたいのか、楽しい人生を歩みたいのか。
この2つは似ているようで、大きな差がある。
楽しい人生、成功を収めたいのであればすべてを受け入れ、考え、そして行動するしかない。
確証バイアスと通じるところもあるが、人は自分の好きな情報だけ受け入れる傾向にある。
この本質を理解したうえで、嫌いな情報を受け入れる姿勢を持つことが大切なのだ。